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土地選びの現実
ハウスメーカー評価シリーズの途中ですが、今回は箸休め的なネタとして「土地選び」についてお話したいと思います。
というのも、私は4月から現役の不動産営業としてお仕事をさせてもらっていますが、「○○市××で土地はありませんか?」というようなお問い合わせを本当にたくさんいただくからです。
私が勤めているのは山口市の不動産業者なので、やはり山口市内へのお問い合わせが多いのですが、その中でも特に人気が集中しているのが「新山口駅の周辺」です。
新山口駅の1番の魅力は、なんと言っても交通アクセスの良さです。特に新幹線にすぐ乗れるメリットは大きく、乗り換えなしで東は東京や関西、西は博多や鹿児島までスムーズにアクセスできます。また、在来線においても県内のハブ駅のような機能を持っているため、車を使わなくても移動しやすいのが特徴です。
そんな人気の新山口周辺ですので、「新山口駅の近くで、予算1,000万円くらいで土地はありませんか?」というお問い合わせをいただくこともあります。しかし、正直なところ「ありません!」と即答したくなるほど、売り土地が少ないのが現状です。先月も新山口駅周辺に強い不動産業者に話を伺いましたが、このエリアの地主さんは地元愛が強い方が多いそうで、それも相まって市場に出回る物件がかなり少ないとのことでした。
もちろん、そんな中でも数は少ないですが、土地や中古物件が売り出されることはあります。中には1,500万円を下回る価格の物件もありますが、なぜその価格で出てくるのか。ここに、新山口駅周辺のもう一つの大きな特徴が関係しています。
それは「ハザードマップ」です。
新山口駅周辺の多くの地域は、洪水時の浸水想定が「3〜5m(2階まで浸水する可能性あり)」に指定されています。そのため、この周辺での購入を検討されている方は、そのリスクをあらかじめ割り切った上で購入されているのが実情です。

(画像は新山口駅周辺のハザードマップの状況)
(赤丸は新山口駅から1.5km、青丸は上郷駅から800mで表示を、しています。)
誰もが求める「理想の土地条件」といえば、
立地が良い
ハザードマップにかからない
地盤が強い
コンビニやスーパーが近い
日当たりが良い
綺麗な四角(整形地)
角地
人通りや車通りが少ない
など、色々挙げられます。しかし、土地は動かすことができないため、建物以上にすべての理想を叶えるのが難しい買い物です。
もちろん、希望条件をピックアップすること自体は大切ですが、地域の特性や予算に応じて「優先順位」を決めて選ぶ必要がありますし、その地域全体を俯瞰して考える視点も欠かせません。
例えば、新山口駅から徒歩10分圏内で、ハザードマップが「白(何の指定もかかっていない)」という土地は、どう探しても一つもありません。ぜひ、そうした広い視点でハザードマップなどを見ながら、検討を進めていただきたいです。
今回は新山口駅周辺を例にお話ししましたが、他の地域でも同じようなトレードオフ(一長一短)は多々あります。限られた条件の中でも優先順位をしっかり付け、「土地のデメリットを建物側の対策でカバーする」といった工夫をしながら、納得のいく土地選びをしてほしいなと思います。
本日は以上です。
